トータルで住環境を考える事の意義は、住宅、家具などのインテリア、ライフスタイルなど、すべて一貫した意識を持つことにあります。たとえ家はピュアウッドで建てたとしても、防炎処理をした壁紙やカーテン、ウレタン塗装されたフローリングの床などを家の中に取り入れてしまっては、それはもう自然素材に囲まれていることにはなりません。
家を形成する全ての素材に目を光らせなければ、本当に多くのものを失ってしまいます。森の中に住んでいるような心地よさを、追求したいのなら、森をそのまま家の中に取り込むしかありません。言い換えれば、家自体が森のような、森の中に住んでいるような、安心して眠れる、安心して子育てのできる、家の中で深呼吸をしたくなる、そんな家です。そんな家なら、法律でその使用が義務付けられている、有害物質使用証明書とも言える24時間換気も必要なく、有害物質とは全く無縁に暮らせるのです。
1cm角の木のキューブがあるとします。このキューブの木の繊維をすべてほどいて広げると、なんと10000㎡にもなります。この広さで、木は呼吸作用を行ってくれます。これが、木の家の中の居心地のよさ、呼吸のしやすさの証明です。
驚くべきことですが、木はそれほどの柔軟性を持ち、私たちに住み心地のよい場所を与えようとしてくれています。ピュアウッドパネルのような巨大な無垢の木の壁の中なら、きっと森がまるごとひとつ入るくらいの面積が算出されるでしょう。これこそが、家の中に森を取り込むことなのです。
これ程までに、我々が100パーセント自然素材の家を希求するのは、人間を自然と切り離して考える事はできないからです。そして、その自然素材の家は、堅牢で、頑丈で、住む人の希望を自由に叶えてくれる家でなければなりません。

