森の心地よさを住環境に
家の中に森を取り込むこと トータルで住環境を考える事の意義は、住宅、家具などのインテリア、ライフスタイルなど、すべて一貫した意識を持つことにあります。たとえ家はピュアウッドで建てたとしても、防炎処理をした壁紙やカーテン、ウレタン塗装されたフローリングの床などを家の中に取り入れてしまっては、それはもう自然素材に囲まれていることにはなりません。

家を形成する全ての素材に目を光らせなければ、本当に多くのものを失ってしまいます。森の中に住んでいるような心地よさを、追求したいのなら、森をそのまま家の中に取り込むしかありません。言い換えれば、家自体が森のような、森の中に住んでいるような、安心して眠れる、安心して子育てのできる、家の中で深呼吸をしたくなる、そんな家です。そんな家なら、法律でその使用が義務付けられている、有害物質使用証明書とも言える24時間換気も必要なく、有害物質とは全く無縁に暮らせるのです。

1cm角の木のキューブがあるとします。このキューブの木の繊維をすべてほどいて広げると、なんと10000㎡にもなります。この広さで、木は呼吸作用を行ってくれます。これが、木の家の中の居心地のよさ、呼吸のしやすさの証明です。

驚くべきことですが、木はそれほどの柔軟性を持ち、私たちに住み心地のよい場所を与えようとしてくれています。ピュアウッドパネルのような巨大な無垢の木の壁の中なら、きっと森がまるごとひとつ入るくらいの面積が算出されるでしょう。これこそが、家の中に森を取り込むことなのです。

これ程までに、我々が100パーセント自然素材の家を希求するのは、人間を自然と切り離して考える事はできないからです。そして、その自然素材の家は、堅牢で、頑丈で、住む人の希望を自由に叶えてくれる家でなければなりません。

自然の住まいとピュアウッド断熱性能と防火性能、そして構造体としての強度。この3つを取り上げてみると家の真価は、この3つの性能でかなりの部分を占めると思われます。自然素材の家を提案し、実現し続ける我々にとって、より堅牢でより性能の優れた素材を見つけることは長年のテーマでした。

1999年、オーストリアのトーマ社のピュアウッドと出会った時の感動を忘れる事はできません。この出会いにより、今まで疑問だったこと、信頼できなかったことが全て克服できると確信しました。新月伐採の木を何層にも組み合わせ、木のダボでとめただけの壁。ピュアウッドの説明は実にこれだけです。大変シンプルで美しい壁です。

しかし、その壁の中にある、数え切れないほどの可能性、語りつくせないほどの価値が私たちに大きな希望を与えてくれました。そして、ピュアウッドの住宅を実現すればするほど、その性能には驚くべきものがあると実感しています。

我々は、これからもより住み心地のよい家を求めて、何も失わなくて済む、全てを得ることのできる家を提案し続けていきたいと願っています。

トーマ社
オーストリアにあるエンジニア・エルヴィン・トーマ木材(有)