木が呼吸する素材だという事は、よく言われることですが、これは木のどういう性質を言うのでしょう。地面に根を生やし、すっくと立っているとき、木は根から水分を吸い上げたり、葉から養分を得たり、運んだりする活動をするために、たくさんの管からできています。その他に、木のしっかりとした姿を構成するための繊維質があります。これらの管や繊維は、木が材木になった時に伸縮する部分になります。水分を吸ったり吐いたりするためのゆとりの部分です。
木を切ったときにできる木口は、その管や繊維の切り口になり、顕微鏡で見てみると無数の穴が開いているのがわかります。このような凹凸のある表面は広大な表面積を持つという事です。木が呼吸する素材であり、空気中の湿度を調節する事ができるのは、この表面積の広さのお陰です。ですから、木の表面を樹脂で塗装してしまうと、穴がふさがれ、繊維が動かなくなり、この呼吸ができなくなります。それはもはや木とは呼べない、静電気を起こすプラスティックと同じ表面を持つ素材になってしまうのです。




