自然の住まいの提案

自然に対する責任と住環境の提案人に住環境を提案する時、建築生物学を考える人間として、真摯に取り組まなければならない問題は、人に対する責任と、自然に対する責任とを同時に考えることだと我々は考えます。一般的には、会社を運営する以上、顧客のニーズを最優先し、顧客の立場で住宅を提供するのが最もだと考えがちですが、それでは、自然に対しての責任はどうなるでしょう。

「人に優しい○○」とよく言われますが、「人に優しい○○」と「自然に優しい○○」とはどのように両立させるべきなのでしょうか。私たちはいつも「人にも自然にも優しい○○」を念頭に置き、お客様とミーティングしますが、人にも自然にも責任をとる事は本来、当たり前と考えるべき事です。

再生可能・持続可能な素材自然界に負担をかけないためには、再生可能・持続可能な素材を利用することを推奨するべきです。

例えば、森の木を適切な時期に切り、正しく製材し、堅牢な無垢の木の住宅を建てるとします。まず、森の木は再生される素材です。切り倒された木の代わりにまた次の世代の木が植えられ、その繰り返しが続く限り、持続する素材でもあるのです。

しかも森の管理をする人、伐採する人、製材する人、木が住宅の材料として使えるようになるまでに、(防腐処理、防虫・防カビ処理などを施さなければ)そこに携わる人々は有害な物質にさらされる事はありません。

森を管理し運営する事は、CO2消費の点でも、なによりも優先されなければならない重要な産業です。そこから生まれる木材を使って住宅を建てる事で、その家に住む人は健康な環境を得る事ができます。地球規模から個人レベルまで全ての段階においてプラスにしか働かない優れた素材。それが木です。

>木という素材